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家族みんなで使える製品

HiroHiro · Game Designer @ StudyXBrainDojoエッセイ
家族みんなで使える製品

家族みんなが安心して使える製品を見つけるのは、思いのほか難しいものです。その例外としてよく名前が挙がるのは任天堂のゲームですが、それ以外となると、安全で本当にためになる選択肢はごくわずかです。

Netflix や YouTube のようなサービスは家族で利用できますが、能動的に頭を使うことをほとんど求めてきません。観れば観るほど、人は受け身になっていきます。少しずつ人を「愚か」にしていく、と言ってもいいかもしれません。こうしたプラットフォームが家族の大切な時間を浪費している、と感じ始めている人は増えているように思います。ただ、同じように感じている人ほど、その考えをネット上で口にすることはめったにありません。おそらく、論争に巻き込まれないだけの分別を持っているのでしょう。その結果、この動きは世間の注目をあまり集めないまま、静かに広がっています。

ほとんどのモバイルアプリは無料で提供され、事業を維持し開発者に報酬を支払うために、ユーザーへ大量の広告を浴びせています。この仕組みは、途方もないエントロピーの源です。一方で、人々は広告を嫌いながらも、お金を払わずにこれらのサービスを使い続けます。他方で、ユーザーが払わないからこそ、提供者は広告を表示しなければなりません。人間の知的な力を浪費する、ばかげた構図です。いっそ広告を全面的に禁止して、利用料を支払うことを世界共通の法律にしてはどうか、と考えることもあります。もちろんそうなれば、スポンサー頼みのメディアや議会、そして巨大テック企業の半分は崩れ落ちるでしょうし、近い将来に実現することは決してないでしょう。それでも、広告モデルを取り巻く愚かさを目にするたびに、私はもっと素朴で誠実な商いのかたちを思い出します。コンピュータのチップや自動車、ロケットを作るような、明確な価値と正当な対価とが交換される商いです。

広告が幅を利かせている場所では、美しいデザインにお目にかかることはめったにありません。人気のある B2C サービスの多くは、広告に頼りすぎたあまり、ごまかしと小細工の見本市のようになってしまっています。子どもに使わせるにはとうてい向きませんし、まして家族みんなで使いたいと思えるようなものではありません。信頼できる製品があまりにも少ないので、私は自分自身の基準を満たすアプリを、自分で作ることにしました。多くの B2C 企業が「汚い」広告なしには生き残れないという現実は理解しています。それでも私は、家族みんなが本当に安心して楽しめるものを作るために、そのエントロピーに抗いたいと思っています。


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