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iPadのスクリーンタイムをこども向けに設定する方法

OBARA HirokiOBARA Hiroki · DeveloperKinder Browser使い方
iPadのスクリーンタイムをこども向けに設定する方法

こどもに iPad を渡す前に、スクリーンタイムで制限をかけておきたいと考える保護者は多いと思います。ただ、スクリーンタイムには設定項目がたくさんあり、どこから手をつければよいか迷います。さらに iPadOS 27 で、ペアレンタルコントロールの画面が大きく変わりました。

この記事では、Apple のサポートページ「ペアレンタルコントロールを設定してお子様のiPhoneやiPadを管理する」(2026年10月8日公開)のメニュー名に沿って、設定の順番と注意点をまとめます。項目の名前はページによって少し表記が違うことがあり、お住まいの地域やこどもの年齢によっても画面が変わります。お手元の画面と見比べながら読んでください。

はじめる前に

Apple のページでは、まず次の準備をするよう書かれています。

ファミリー共有を設定し、こども用のアカウントを作る。 こどもが自分の Apple Account を持ち、ファミリー共有グループに入っていることが前提です。Apple は、こどものアカウントをほかの家族と共有しないことが大切だと書いています。

家族の端末をすべてアップデートする。 新しいスクリーンタイムを使うには、ファミリー共有グループのすべての端末を iOS 27、iPadOS 27 などにアップデートし、保護者がペアレンタルコントロールをアップデートする必要があります。すべての端末をアップデートできない場合は、これまでのスクリーンタイムを使い続けるか、こどもの端末で直接設定を調整できるとされています。

こどもの連絡先に保護者を入れておく。 こどもからの承認リクエストを受け取るために必要です。

設定は、保護者自身の iPhone や iPad から行えます。入り口はどれも同じで、設定アプリを開き、「ファミリー」をタップして、こどもの名前をタップします。

最初から有効になっているもの

Apple のページによると、13歳未満のこどもには「承認と購入のリクエスト」と「閲覧のリクエスト」が、18歳未満のこどもには「成人向けウェブサイトを制限」が、最初から有効になっています。地域によっては、オフにできない設定もあります。

つまり、アカウントを正しく作れば、ある程度の守りは最初からかかっています。ここからは、それを家庭に合わせて確かめ、足していく作業になります。

1. アプリとウェブサイト

私が最初に確かめてほしいと思うのは、こどもが何を手に入れ、どこを見られるかです。

アプリの購入とダウンロード。 「アプリとウェブサイト」をタップし、スクリーンタイムのパスコードを入力します。「機能制限」から「承認と購入のリクエスト」を開き、「購入の承認を必要にする」をオンにします。こどもが新しいアプリをほしがると、保護者にリクエストが届き、保護者の端末で承認か却下を選べます。

App Store の設定。 同じ「アプリとウェブサイト」の「App Store」で、「アプリのインストール」などを「許可」か「許可しない」に設定できます。

ウェブサイトの制限。 「アプリとウェブサイト」から「機能制限」をタップし、「ウェブサイト」の下の「フィルタリング」を開きます。「成人向けウェブサイトを制限」か「閲覧のリクエスト」を選びます。「閲覧のリクエスト」を使うには、「許可されたウェブサイトのみ」に設定します。この場合、こどもが Safari などの対応ブラウザで新しいサイトを開こうとすると、保護者の承認が必要になります。学校の課題のように、いつも使うサイトはあらかじめ許可しておけます。

個別のアプリやサイト。 「アプリとウェブサイト」でアプリやサイトを選び、「アプリをブロック」か「ウェブサイトをブロック」でブロックできます。ブロックしたアプリは削除されず、ホーム画面で淡色表示になります。許可したものとブロックしたものは、「許可」と「ブロック済み」のリストで確認できます。

リクエストの受け取り方。 こどもからのリクエストは、保護者のメッセージアプリに届きます。Apple の別のページによると、受け取るには過去30日以内に iMessage でメッセージを送受信している必要があり、24時間以内に応答しないと、こどもはもう一度リクエストを送る必要があります。リクエストが届かないときは、ここを確かめてみてください。

2. 使用時間

次に、いつ、どれくらい使うかを決めます。iPadOS 27 では、ここが二つの機能になっています。

スクリーンタイムのスケジュール。 登校前、学校の時間、放課後のように、時間帯ごとに使えるアプリを選べる機能です。平日と週末で分けることもできます。こどもの名前から「スクリーンタイムのスケジュール」をタップし、「スケジュール」をオンにして、下の「スケジュールを追加」から曜日を選びます。

許容時間。 エンターテインメント、ゲーム、ソーシャルメディアのように、アプリのカテゴリごとに使える時間の長さを決める機能です。全体の1日の時間を決めてから、カテゴリごとの配分を調整できます。こどもの名前から「許容時間」をタップし、追加ボタンから設定します。

スクリーンタイムの画面から、その日だけ使用を一時停止したり、制限なしにしたり、スケジュールを変えたりすることもできます。私は、最初から細かく決めすぎず、寝る前の時間帯だけをまず決めて、様子を見ながら足していくのがよいと考えています。

3. コンテンツとプライバシーの制限

こどもの名前から「コンテンツとプライバシーの制限」をタップし、パスコードを入力します。「コンテンツ制限」で、アプリ、音楽、映画、テレビ番組などの種類ごとに、年齢に合った制限を選べます。Siri、Game Center、プライバシーの制限もここにあります。

ここには「画面との距離」もあります。画面を顔に近づけすぎると知らせる機能で、地域や年齢によっては最初からオンになっています。

4. コミュニケーション

iPad でメッセージや FaceTime を使うなら、「許可した連絡先」で、こどもがやり取りできる相手を決めます。「コミュニケーションの安全性」は、ヌードや暴力的な描写が検出された写真やビデオを表示・共有できないようにする機能です。

スクリーンタイム・パスコードの注意

設定の多くは、スクリーンタイムのパスコードで守られています。これが知られてしまうと、ほかの設定はすべて意味がなくなります。私が気をつけてほしいと思うのは次の三つです。

iPad のロックを解除するパスコードとは別の番号にすること。こどもの前で入力しないこと。こどもは大人が思うよりよく手元を見ています。そして、忘れないように、こどもの手の届かない場所に控えておくことです。

スクリーンタイムのウェブ制限でできること、できないこと

スクリーンタイムのウェブの制限は、Safari と対応ブラウザでどのサイトを開けるかを決めます。「許可されたウェブサイトのみ」にすれば、許可していないサイトは承認なしには開けません。とても強力な仕組みです。

一方で、決められるのはサイト単位です。たとえば動画サイトを許可すると、そのサイトの中でどの動画やページを見るかまでは決められません。これはスクリーンタイムに限らず、サイト単位で許可する仕組みすべてに言えることで、キンダーブラウザも同じです。許可するサイトを選ぶときは、そのサイトの中に何があるかまで見て選ぶのがよいと思います。

キンダーブラウザとの役割分担

キンダーブラウザは、私が作っている iPhone・iPad 向けのこども用ウェブブラウザです。最初に書いておくと、キンダーブラウザにはスクリーンタイムの機能はありません。使用時間の制限もありません。スクリーンタイムと一緒に使うためのブラウザです。

役割の分け方としては、スクリーンタイムに「いつ、どれくらい、どのアプリを」を任せ、キンダーブラウザに「ブラウザの中で、どのサイトを」を任せる形を私は勧めています。大人も使う Safari とは別に、こども専用の入り口をひとつ用意する、という考え方です。

キンダーブラウザでは、保護者がホームページとブックマークに登録したサイトをこどもが開きます。ページの中のリンクをタップして別のサイトへ移ろうとすると、「外部リンクは無効です」と表示されて止まります。同じサイトの中のページや、保護者が許可リストに入れたサイトには移動できます。アダルトとギャンブルのサイトは、同梱のブロックリストで最初からブロックされます。設定画面はペアレンタルゲートの内側にあります。

使うときに気をつけてほしいことが二つあります。ひとつは、ペアレンタルパスコードの初期値が「0000」であることです。「カスタムPINを使用する」をオンにして、必ず自分の番号に変えてください。もうひとつは、キンダーブラウザはページを表示している間、画面が自動でオフにならないことです。学習中に画面が消えないための仕様ですが、使う時間の上限はスクリーンタイムの「許容時間」や「スケジュール」で決めておく必要があります。

こどもがキンダーブラウザから出てほかのアプリを開かないようにしたいときは、iPad の「アクセスガイド」が使えます。「設定」の「アクセシビリティ」から「アクセスガイド」をオンにし、キンダーブラウザを開いた状態でトップボタンをトリプルクリックすると、そのアプリだけに固定できます。

なお、スクリーンタイムのウェブの制限とキンダーブラウザの両方を使っていて、キンダーブラウザで許可したはずのサイトがうまく開かないときは、スクリーンタイム側の「許可されたウェブサイト」も確かめてみてください。

最初の設定はキンダーブラウザの始め方で、スクリーンタイムやアクセスガイドなどほかの方法との比較はキンダーブラウザと他の方法の比較でご紹介しています。

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