カンジンと他の漢字練習の比較:漢字ドリル、漢検の問題集、ほかのアプリ

小学校では6年間で1,026字の漢字を習います。漢検(日本漢字能力検定)は10級から5級を、その6学年にそのまま対応させています。海外の学習者も、JLPT を進むうちに同じ漢字の多くに出会います。小学生でも、保護者の方でも、大人の学習者でも、選ぶことになるのは紙のドリルか、検定の問題集か、資料のページか、アプリかです。
この記事では、カンジン(KanjiN)をそうした選択肢と比べます。ほかの方法のほうが向いている場合も、公平に書くつもりです。
カンジンでできること
アプリ本体で確かめた内容だけを並べます。
- 手書きのドリル。「書きドリル」では読みに合う漢字を書き、「読みドリル」では漢字の読みをひらがなで、やはり手で書いて答えます。手書きの文字はアプリが認識します。
- 書ける漢字、読める漢字の数を確かめる「書きテスト」「読みテスト」。
- 一字ずつ丁寧になぞる「美文字ドリル」。
- パズル型のドリルとして「部首わけ」「仲間わけ」「読みマッチング」、パーツを組み合わせて漢字にする「部首合成パズル」、「四字熟語パズル」。
- 学年別(小1から小6)、漢検の級別(10級から5級)、JLPT のレベル別(N5 から N3)のレベル。
- 「マイデータ」では、自分で問題(例文、答えの漢字、読み)を作り、フォルダに整理して、iCloud と同期できます。
- 広告はありません。「今日のドリル」「実力チェック」「今日のチャレンジ」は無料で、1回の買いきりですべてのドリルが使えるようになります。サブスクリプションではありません。
- iPhone・iPad 向けです。
実用上の注意をひとつ。手書き認識には日本語のモデルを使い、アプリは最初のドリルの前にそれをダウンロードします。そのため、最初だけはインターネット接続が必要です。
選択肢1:学校の漢字ドリルとノート
漢字ドリルとマス目のノートは、日本のこどもの多くが漢字を覚える方法で、ちゃんと効きます。鉛筆で何度も書き、とめ・はね・はらいを先生に見てもらう。それで字形と習慣の両方が身につきます。紙は安く、先生の赤ペンは、画はそろっているのにバランスが悪い、といった認識機能では拾えないことまで見つけてくれます。
違いは、家で書いたノートは、答えが合っているかを教えてくれないことです。丸つけは保護者の方の仕事になるか、次の登校日まで待つことになります。紙の反復は、考えずに写すだけになりやすい面もあります。カンジンのドリルは、読みから漢字を自分で書き出させる形なので、写すよりテストに近く、答えはすぐに判定されます。
選択肢2:漢検の公式教材と過去問
漢検の級に合格することが目的なら、協会の教材が第一の参考になります。日本漢字能力検定協会は、過去問のシリーズを含む公式教材を出しており、公式オンラインストアで買えます。級に合わせた問題集なら、実際の出題形式に備えられます。
カンジンが扱うのは漢検10級から5級、つまり小学校の範囲で、その漢字の書きと読みを手書きで練習します。模擬試験ではなく、出題形式を再現しているわけでもありません。受検する方には、形式対策は公式教材で、毎日の手書き練習はアプリで、という組み合わせが理にかなっていると私は考えています。
選択肢3:無料の書き順ページ
漢字の書き方を調べるだけなら、無料の資料で十分です。このサイトの小学校で習う漢字の書き順では、1年生から6年生までの1,026字すべてについて、一画ずつの筆順図と読み、部首を載せています。
資料は疑問に答えてくれますが、試してはくれません。「右」は左払いから書くと読んでも、明日には逆の順で書いているかもしれません。その差を埋めるのが練習です。
選択肢4:ほかの漢字アプリ
漢字アプリはたくさんあり、考え方もさまざまです。たとえば Kanji Study は、語彙から学ぶことを掲げ、JLPT N5 から N1 までを扱い、書き順のフィードバックつきの書く練習もあります。2026年9月時点の App Store では、無料でアプリ内課金ありとされ、全レベルをまとめて解放する購入もあります。N2 や N1 を目指す大人の学習者にとって、この幅は大きな利点です。ほかにも、漢検の問題数を重視するもの、書き順の判定に絞ったもの、フラッシュカード型のものなどがあり、それぞれに長所があります。
カンジンの考え方はもっと絞られていて、手が中心です。書きも読みも答えはすべて手書きで、レベルは小学校の学年と漢検に沿っており、何度も間違える漢字は自分で問題を足せます。私たちのアプリのなかでは、iPad と Apple Pencil で幅広い文字をなぞり、リアルタイムで採点するのがスマもじ、ドリルで練習するのがカンジンという分担です。
比較表
| カンジン | 漢字ドリルとノート | 漢検の公式教材 | 無料の書き順ページ | ほかの漢字アプリ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 手書きで答える | はい、認識機能で判定 | はい、人が丸つけ | はい、解答で確認 | いいえ | アプリによる |
| 読みの練習 | はい、ひらがなで書く | 商品による | はい | 読みを掲載 | アプリによる |
| レベル | 小1から小6、漢検10級から5級、JLPT N5からN3 | その学年 | 級別 | 小1から小6 | アプリによる |
| 出題形式の対策 | いいえ | いいえ | はい | いいえ | アプリによる |
| 自分で問題を作る | はい、マイデータ | 自分でノートに書く | いいえ | いいえ | アプリによる |
| 広告 | なし | なし | なし | なし | アプリによる |
| 費用 | 無料で始められ、買いきりで全解放 | 本の代金 | 本の代金 | 無料 | アプリによる |
ほかの方法が向いている場合
- 漢検4級以上、または JLPT の N2・N1 を目指しているなら、カンジンはその範囲を扱っていません。公式教材や、範囲の広いアプリのほうが役に立ちます。
- 試験の形式に慣れたいなら、漢検の公式教材を使ってください。
- 字のバランスや、とめ・はねを丁寧に直してほしいなら、赤ペンを持った先生がいちばんです。
- 語彙やフラッシュカードで覚えるほうが合うなら、手書きドリルより語彙中心のアプリのほうが向いているかもしれません。
- 書き順を調べたいだけなら、無料の書き順ページで十分です。
カンジンが役に立つ場面
カンジンが役に立つのは、漢字をタップではなく手で書きたいとき、答えをすぐに確かめたいとき、学年・漢検の級・JLPT のレベルで練習したいとき、そして苦手な漢字を自分のリストにしておきたいときです。学校のノートと並べて使うのに向いています。
最初の使い方はカンジンの始め方で、どんな方に向いているかはカンジンはどんな人のためのアプリ?でご紹介しています。アプリの詳細はカンジンのページをご覧ください。
