あいうえおのアプリと他の覚え方の比較:五十音表ポスター、絵本や歌、ドリル

あいうえお表は、多くの人にとって書き言葉の日本語の最初の地図です。小さなこどもの保護者の方や、日本語を学びはじめた大人にとって、問題は覚えるかどうかではなく、どう覚えるかです。壁のポスターか、絵本や歌か、ドリルか、アプリか。
この記事では、あいうえおのアプリ(StudyX Japanese Letters Table)をそうした選択肢と比べます。公平に書くつもりで、ポスターや絵本のほうがうまくいく場面も書いておきます。
あいうえおのアプリでできること
アプリのページに載せている内容をそのまま並べます。
- ひらがな・カタカナの五十音表で、文字をタップするとネイティブの音声で読み上げます。
- 表示モードは、ひらがな・カタカナ・ローマ字(大文字)・ローマ字(小文字)の4つです。
- 表のすぐそばのなぞり書きエリアで、指や Apple Pencil で文字を書く練習ができます。
- 単語の音声を聞いて、聞こえた仮名を順に表からタップする「ききとりクイズ」があります。
- が・ぱ・きゃ のような濁音・半濁音・拗音まで対応しています。
- 広告なし、データ収集なしです。
日本語の講座ではありません。単語帳や文法、漢字は扱いません。
選択肢1:壁に貼る五十音表
壁に貼るあいうえお表や、お風呂に貼れる防水タイプの表は、手ごろで、静かに効きます。いつもそこにあるからです。こどもは一日に何度もその前を通り、誰かが授業を計画しなくても、表の並びがなじんでいきます。充電もいらず、画面を見る時間を気にする必要もありません。
違いは、ポスターは声を出さないことです。誰かが読んであげる必要があり、その人が日本語に自信がなければ、こどもは推測の音で覚えることになります。カタカナやローマ字に切り替えることもできないので、そのためには2枚目、3枚目のポスターがいります。
私は、ポスターとアプリは相性がよいと考えています。ポスターは手間なく毎日目に入り、アプリは「これはなんて読むの?」という問いに、こどもが聞いたその瞬間に答えてくれます。
選択肢2:絵本、歌、動画
五十音の絵本は、一文字ごとに単語と絵を組み合わせています。あいうえおの順に沿った歌や動画もたくさんあります。これらは、音の出る表があまり得意でないこと、つまり意味と物語をうまく伝えます。「ね」の横に猫の絵があれば、文字がこどもの好きな言葉と結びつきます。歌は、行の順番をリズムで覚えやすくしてくれます。
違いは、主導権が誰にあるかです。絵本は読んでもらうもので、動画は動画のペースで進みます。五十音表のアプリでは、次にどの文字を聞くかをこども自身が選び、好きなだけ繰り返し聞けます。動画には、画面を見る時間や次に何が再生されるかという別の問題もあり、それぞれのご家庭の判断になります。
選択肢3:書き方ドリルやなぞり書きアプリ
読めることから書けることへ目標が移ったら、紙のドリルか、書き順練習に特化したアプリのほうが向いています。紙では本物の鉛筆の持ち方や筆圧が身につきます。私たちのかきカタのようななぞり書きアプリは、全文字の書き順をアニメーションで見せ、マス目は3サイズ、十字の補助線もあります。
あいうえおのアプリにもなぞり書きエリアはあり、音を聞いた直後にその字を書けるのは気持ちのよいものです。ただ、このアプリの中心は表とその音です。書き順の練習を主な目的にするなら、かきカタのほうが絞り込まれています。
選択肢4:日本語講座のアプリ
日本語を学びはじめる大人は、より広い講座型のアプリから入ることが多く、その多くに仮名の単元があります。利点ははっきりしていて、仮名のあとも単語、フレーズ、文法へと続き、リマインダーや進み具合の記録があるものもあります。仮名の扱い方、広告の有無、アカウントやサブスクリプションが必要かどうかは講座によって大きく違うので、検討するときはそこを確かめてください。
あいうえおのアプリはもっと範囲が狭いものです。大人にとっての利点は、伝統的な並びの表を一度に見渡せて、すべてのマスに音声があり、仮名にまだ慣れないうちはローマ字モードに頼れることです。レッスンのたびに数文字ずつ出会うより、一枚の表で見るほうが五十音の仕組みは見えやすいと私は思います。
比較表
| あいうえおのアプリ | 壁の五十音表 | 絵本・歌・動画 | ドリル・なぞり書きアプリ | 講座型アプリ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 一文字ずつのネイティブ音声 | はい | いいえ | ものによる | ものによる | アプリによる |
| 表全体を一度に見られる | はい | はい | ものによる | ものによる | アプリによる |
| カタカナ・ローマ字表示 | はい、4モード | 別のポスターが必要 | ものによる | ものによる | アプリによる |
| 書く練習 | なぞり書きエリア | なし | なし | はい、これが中心 | アプリによる |
| 聞く文字を自分で選べる | はい | 音なし | いいえ | ものによる | アプリによる |
| 広告・データ収集 | なし | なし | ものによる | ものによる | アプリによる |
| 画面を見る時間 | あり | なし | 絵本はなし | ドリルはなし | あり |
ほかの方法が向いている場合
- 画面をまったく使いたくないなら、ポスターと絵本で十分に多くのことができます。家の誰かが読んであげられるなら、なおさらです。
- 文字を言葉やお話と結びつけたいなら、表より絵本のほうが得意です。
- 正しい書き順が目的なら、ドリルかかきカタを使ってください。このアプリのなぞり書きは表のおともで、書き順の講座ではありません。
- 仮名の先まで進みたい大人なら、講座型のアプリや教室、教科書のほうが遠くまで連れて行ってくれます。あいうえおのアプリは五十音表を扱い、そこで終わります。
- すでに仮名になじんでいるなら、必要ありません。
あいうえおのアプリが役に立つ場面
このアプリが役に立つのは、聞きたいときにネイティブの音声を聞きたいとき、伝統的な並びの表を丸ごと見せたいとき、そして小さなこどもに安心して渡せるアプリがほしいときです。ポスターや絵本、ドリルと並べて使うのに向いています。
最初の使い方はあいうえおのアプリの始め方で、毎日の取り入れ方はあいうえおのアプリ活用アイデアで、どんな方に向いているかはあいうえおのアプリはどんな人のため?でご紹介しています。アプリの詳細はあいうえおのアプリのページをご覧ください。
