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FCE(B2 First)の対策:合格に必要な力と勉強の進め方

Hiroki ObaraHiroki Obara · DeveloperAlphaGeorge使い方
FCE(B2 First)の対策:合格に必要な力と勉強の進め方

B2 First(FCE)は、CEFR の B2 を狙って作られたケンブリッジ英検の試験です。試験は「Reading and Use of English」「Writing」「Listening」「Speaking」の4つのペーパーからなり、全体でおよそ3時間半かかります。紙の試験とコンピューターの試験があり、形式は同じです(B2 First の公式ページ)。

ケンブリッジ英検そのものはケンブリッジ英検とはに、どの試験を受けるかはケンブリッジ英検はどのレベルを受けるべきかに書きました。この記事では、FCE を受けると決めた人のために、試験の中身と勉強の進め方を書きます。数字はすべて2026年10月に、公式サイトと2026年版の教師用ハンドブックで確認したものです。

PET から何が変わるか

一つ下の B1 Preliminary(PET)と比べると、変わるところは大きく四つあると思います。

一つめは「Use of English」が加わることです。文法と語彙を、文章の空所補充や書き換えの形で直接問うパートで、PET にはありません。Reading と同じペーパーに入っていますが、成績表では独立したスコアになります。

二つめは書く量です。PET の作文は2題とも約100語ですが、FCE は2題とも140〜190語です。1題めは必ず書くエッセイで、意見を論理立てて述べることが求められます。

三つめはリスニングの長さです。3〜4分の独話やインタビューを聞いて答えるパートがあり、問題は30問に増えます。

四つめはスピーキングで、2枚の写真を比べながら1分間一人で話すパートがあります。

Cambridge English が示す指導時間の目安(Guided learning hours)では、ゼロからの累計で B1 Preliminary が約350〜400時間、B2 First が約500〜600時間です。差はおよそ150〜200時間になります。PET に受かった直後に FCE を受けるのは、少し急ぎすぎだと私は考えています。PET の準備のしかたはPET(B1 Preliminary)の対策に書きました。

試験の形式

公式の試験形式のページとハンドブックの内容を表にまとめます。

ペーパー 時間 構成
Reading and Use of English 1時間15分 7パート、52問
Writing 1時間20分 2パート、2題
Listening 約40分 4パート、30問
Speaking ペアで14分、3人のグループで20分 4パート

Reading and Use of English

Part 1 から 4 が Use of English、Part 5 から 7 が Reading です。読む量は全体で2,200〜2,500語です。

  • Part 1: 文章の空所に合う語を4択で選ぶ(8問)
  • Part 2: 文章の空所に1語ずつ書き入れる(8問)
  • Part 3: 示された語の形を変えて空所に入れる(8問)
  • Part 4: 与えられた語を使い、2〜5語で文を書き換える(6問、各2点)
  • Part 5: 長めの文章の内容や書き手の意見を4択で答える(6問、各2点)
  • Part 6: 文章から抜かれた文を元の場所に戻す(6問、各2点)
  • Part 7: 複数の文章から、質問に当てはまる箇所を探す(10問)

Writing

  • Part 1: 必ず書くエッセイ。示された二つの観点に、自分で考えた三つめの観点を加えて意見を書く(140〜190語)
  • Part 2: いくつかの課題から1つを選んで書く(140〜190語)。ハンドブックでは、記事、手紙・メール、レビュー、レポートが挙げられています

Listening

すべての音声は2回流れます。

  • Part 1: 30秒ほどの短い音声8つを聞き、3択で答える(8問)
  • Part 2: 3〜4分の独話を聞き、文の空所を埋める(10問)
  • Part 3: 5人の短い話を聞き、8つの文から当てはまるものを選ぶ(5問)
  • Part 4: 3〜4分のインタビューや会話を聞き、3択で答える(7問)

Speaking

試験官は2人で、1人が進行し、もう1人は聞く役です。

  • Part 1: 試験官の質問に答える(約2分)
  • Part 2: 2枚の写真を比べながら1分間話し、相手の写真について30秒ほど答える
  • Part 3: 示された話題について相手と2分話し合い、1分で一つに決める
  • Part 4: Part 3 の話題について、試験官の質問をもとに話し合う(約4分)

結果の出方

ハンドブックによると、成績表には Reading、Use of English、Writing、Listening、Speaking の5つのスコアが載り、全体のスコアはその平均です。5つの重みは同じです。つまり Reading and Use of English のペーパー一つで、全体の40%を占めます。

全体のスコアは Cambridge English Scale で表され、次のように認定されます(結果の説明)。

スコア 結果
180〜190 グレード A、C1 として認定
173〜179 グレード B、B2
160〜172 グレード C、B2
140〜159 B1 として認定
122〜139 成績表にスコアのみ(証明書なし)

勉強の進め方

ここからは私の考えです。

1. 公式のサンプル問題を一度通して解く

最初に、公式サイトの準備のページにあるサンプル問題を、時間を計って一度解きます。どのパートで時間が足りないか、どのパートで手が止まるかを見るためです。FCE は試験時間が長いので、集中が続くかどうかも、ここで分かると思います。

2. Use of English を毎日少しずつ

Use of English は、それだけで全体の5分の1のスコアになります。文法と語彙の知識がそのまま点になるので、短い時間でも毎日続けると効きやすいところだと私は考えています。

特に Part 4 の書き換えは、決まりを知らないと点を落とします。ハンドブックには、答えは与えられた語を含めて2〜5語で、与えられた語の形を変えてはいけないと書かれています。5語を超えると点になりません。採点は答えを二つに分けて1点ずつなので、半分だけ合っていても1点は取れます。

もう一つは綴りです。ハンドブックは、Part 2、3、4 では正しい綴りが欠かせないと強調しています。分かっている語でも、書いて覚えておく必要があります。

3. 作文は140〜190語の感覚をつかむ

作文は2題とも同じ配点で、内容、伝わり方、構成、言葉の使い方の4つの観点で、それぞれ0〜5点で採点されます。ハンドブックによると、語数が大きく足りないと課題を果たしていないと見なされやすく、長すぎると内容の繰り返しや構成の乱れにつながります。試験中に語数を数えるのは時間の無駄なので、自分が何行書けば140語になるかを、練習のうちに知っておくのがよいと思います。

英米どちらの綴りでもかまいませんが、一つの答えの中では揃えるよう求められています。辞書は使えません。

4. リスニングは長い音声に慣れる

PET との違いがいちばん出るのは、Part 2 と Part 4 の3〜4分の音声だと思います。2回流れるので、1回めで全体の流れを、2回めで細かいところを聞く、という聞き方を練習で身につけておくと安心です。

5. スピーキングは1分を計って話す

Part 2 の写真の比較は、1分間一人で話し続ける練習をしていないと、途中で言葉が切れやすいところです。家族や友だちに時間を計ってもらい、二つの写真の違いと、そこから考えられることを話す練習を繰り返すのがよいと思います。

どのくらいの期間が必要か

上に書いた指導時間の目安で考えると、B1 を確実に持っている人が B2 に届くまでに、おおよそ150〜200時間です。これは授業などで指導を受けた時間の目安で、学習歴や学習の密度で大きく変わると公式のページにも書かれています。1日1時間なら5〜7か月ほどの計算になります。私はこの数字を、試験日を決めるときの下限の目安として見るのがよいと考えています。

AlphaGeorge で B2 に備える

私が作っている iPhone・iPad 用の AlphaGeorge は、ケンブリッジ英検の準備のためのアプリです。コースは A1 から C2 の6レベル、合計66ユニットで、B2 の Upper-intermediate(中上級)の10ユニットが B2 First(FCE)に対応しています。最初の約5分の診断テストで、どのレベルから始めるかが決まります。

B2 のレベルからは、Use of English の Part 3 と Part 4 にあたる、語形変化と Key Word Transformation の形式の問題が入ります。各ユニットには「文法とリーディング」「語彙」「日常英会話」「ライティング」「スピーキング」のレッスンと、復習、理解度チェックがあり、リスニングの問題は本番と同じように音声を2回聞いてから先に進みます。

一方で、アプリのライティングのレッスンは、140〜190語の作文を採点するものではありません。作文は公式のサンプル問題で書き、できれば先生に見てもらうのがよいと思います。問題はすべてこのアプリのために作ったもので、Cambridge University Press & Assessment の出版物ではありません。

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