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のばす音と小さい「っ」の聞き取り:おばさんとおばあさん

Hiroki ObaraHiroki Obara · DeveloperStudyX Japanese Letters Table使い方
のばす音と小さい「っ」の聞き取り:おばさんとおばあさん

小学校学習指導要領解説 国語編(平成29年)は、1・2年生で長音、拗音、促音、撥音の表記を学ぶと書いています。長音は「おかあさん」のような「のばす音」、促音は「らっぱ」のような「つまる音」です。そして、これらは発音の指導と関連させて身につけていくことが大切だ、としています。

この記事は、本来は日本語を学んでいる方に向けて英語と中国語で書いたものを、日本語でも読めるように短くしたものです。こどもや日本語学習者に教える方の参考になればと思います。

音の数を拍で数える

「おばさん」と「おばあさん」の違いは、音の長さです。日本語では、この長さを「拍」で数えます。

  • おばさん: お・ば・さ・ん の4拍
  • おばあさん: お・ば・あ・さ・ん の5拍
  • きて: き・て の2拍
  • きって: き・っ・て の3拍

のばす音も、小さい「っ」も、それぞれ1拍の長さを持っています。「っ」は音が出ないのに、1拍分の時間がある。ここがいちばん分かりにくいところだと思います。

日本語を母語とするこどもは、ふだんの会話でこの長さを自然に聞き分けています。つまずくのは、聞いた言葉を字に直すときです。「がっこう」を「がこう」と書いてしまうのは、聞こえていないのではなく、1拍を1字に置き換える意識がまだないからだと私は考えています。

日本語を学ぶ人の場合は事情が違います。母語で音の長さが意味を分けない人には、「おばさん」と「おばあさん」が同じに聞こえることがあります。

手をたたいて数える

私は、拍ごとに手をたたく練習を勧めます。「おばあさん」なら5回、「きって」なら3回です。「っ」のところは、音を出さずに手だけたたきます。のばす音のところは、声を切らずに、手を1回たたくまでのばします。

こどもには、自分の名前や好きな食べ物の名前から始めるとよいと思います。たたいた回数と字の数が合っているかを、一緒に確かめます。

聞き取りから書き取りへ

聞き分けられるようになったら、書き取りにつなげます。聞いた言葉の拍を手で数え、その数だけマスを用意してから書く。こうすると、のばす音や「っ」の字を書き落とすことが減ると思います。

書くときの決まりは、内閣告示「現代仮名遣い」にあります。のばす音は、ア列なら「あ」(おかあさん)、イ列なら「い」(おにいさん)、ウ列なら「う」(くうき)、エ列なら「え」(おねえさん)、オ列なら「う」(おとうさん)を添えて書きます。ただし「おおきい」「こおり」のようにオ列に「お」を添える言葉や、「せんせい」「とけい」のように、のばして発音してもエ列に「い」を添える言葉があります。ここは聞いただけでは分からないので、言葉ごとに覚えることになります。

あいうえおのアプリで

あいうえおのアプリは、タップすると音が鳴る五十音表のアプリです。「ききとりあそび」では、言葉の音が1字ずつ流れ、聞こえた順に表の字を押して答えます。1字ずつ流れるので、音の数を数える練習になります。間違えると、最初の字からやり直しになります。

ただ、「ききとりあそび」には、小さい「っ」や「ー」を含む言葉は出てきません。表で答えられないからです。インタビューでは「足りない部分は保護者などがコミュニケーションで補えばいい」「アプリにできないことは人間が、人間にできないことはアプリが補完し合えばいい」と話しました。のばす音や「っ」は、手をたたきながら、人と一緒に練習していただければと思います。

iPhone と iPad で使え、どちらも横向きの画面です。1,500円の買い切りで、広告やアプリ内課金はありません。拗音の表については濁音・半濁音・拗音とはに、開発の背景は開発者インタビューに書きました。

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