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「シ」と「ツ」、「ソ」と「ン」の書き分け:点の向きと最後の線

Hiroki ObaraHiroki Obara · DeveloperStudyX Japanese Letters Tracer使い方
「シ」と「ツ」、「ソ」と「ン」の書き分け:点の向きと最後の線

カタカナのシとツはどちらも3画で、点が2つと長い線が1本です。ソとンはどちらも2画で、点が1つと長い線が1本です。部品がまったく同じなので、組み立て方の違いだけで別の字になります。

この4字は、カタカナを習い始めたこどもも、日本語を学ぶ大人も、よく取り違えます。この記事では、4字の書き順と見分け方を整理し、手書きで迷わないための練習のしかたを書きます。

一言でいうと

私なら、こう説明します。

シとンは、最後の線を下から上へ。ツとソは、最後の線を上から下へ。

点の位置も違いますが、まず最後の長い線の向きを覚えておくと、ほかの違いもそこから説明できます。

シとツ

シは、左側に点を2つ縦に並べます。点は上から順に、左から右へ、少し右下へ向けて書きます。3画目は左下から書き始め、右上へ向かってはらい上げます。

ツは、上側に点を2つ横に並べます。点は左から順に、上から下へ向けて書きます。3画目は右上から書き始め、左下へ向かって大きくはらいます。

まとめると、次のようになります。

  • シ:点は左に縦に並ぶ。点は横向きぎみ。最後の線は左下から右上へ。
  • ツ:点は上に横に並ぶ。点は縦向きぎみ。最後の線は右上から左下へ。

ひらがなと並べてみると覚えやすいと思います。しは上から下へ下ろして右上へはね上げる字で、シの最後の線も右上へ向かいます。つは左から右へ進んで左下へ回り込む字で、ツの最後の線も左下へ向かいます。字の形は違いますが、最後に向かう方向がそろっています。

ソとン

ソは、左上に点を1つ、上から下へ向けて書きます。2画目は右上から書き始め、左下へはらいます。ツから点を1つ減らした形だと考えると分かりやすいです。

ンは、左上に点を1つ、左から右下へ寝かせぎみに書きます。2画目は左下から書き始め、右上へはらい上げます。シから点を1つ減らした形です。

  • ソ:点は縦向きぎみ。最後の線は右上から左下へ。
  • ン:点は横向きぎみ。最後の線は左下から右上へ。

つまり、シとン、ツとソがそれぞれ同じ仲間です。4字をばらばらに覚えるより、2つの仲間に分けて覚えるほうが、取り違えが減ると私は考えています。

手書きで見分けにくいとき

印刷の字では、点の位置ではっきり区別がつきます。ところが手書きでは、点の角度が少し変わるだけで、シがツに、ンがソに見えてしまうことがあります。特にソとンは点が1つしかないので、点の向きだけでは区別しにくい字です。

そういうときに頼りになるのが、最後の線の終わり方です。はらいは、書き終わりに向かって細くなります。シとンなら細く終わるのは右上、ツとソなら左下です。線の太い端と細い端を見れば、どちらから書いたかがだいたい分かります。

逆にいえば、書く側は最後の線をはらって書くと、読む人が迷いにくくなります。点を書く向きと、最後の線を書き始める位置。この2つを守れば、字が多少くずれても、読み違えられることはかなり減ると思います。

練習には、4字が入った言葉を書いてみるのがよいと思います。たとえば「シーツ」には、シとツが両方入っています。並べて書いてみると、2つの字の点の並びと最後の線の向きの違いが、自分の手の動きで分かります。

似た形のカタカナ

カタカナには、ほかにも形の似た字があります。ク・ケ・タは、1画目の短い線のあとに何を足すかで違う字になります。ユとコは、下の横線が縦の線より外へ突き出すかどうかが違います。ウ・ワ・フも、上の点や左の縦の線があるかどうかで区別します。

似た字の練習については、ひらがなを教える順番の記事で、似た字は同じ日に続けて教えず、片方が書けるようになってから比べる、という考えを書きました。シ・ツ・ソ・ンも同じで、1字ずつ書けるようになってから、4字を並べて「どこが違うか」を確かめるのがよいと思います。カタカナの書き順は、このサイトのカタカナの書き順のページで全46字を確かめられます。ひらがなで書き順を間違えやすい字はひらがなの書き順で間違えやすい字にまとめています。

かきカタで4字を比べる

かきカタは、ひらがなとカタカナの書き順を練習できる iPhone・iPad 向けのアプリです。字を選ぶと、お手本の線が書き順どおりに一画ずつ伸びていきます。指やペンで1画書いて離すと次の画のお手本が出て、最後まで書くとお手本は消え、自分の字だけが残ります。採点や正誤の判定はありません。

シ・ツ・ソ・ンで見てほしいのは、お手本の線が伸びていく向きです。最後の線が下から上へ伸びるのか、上から下へ伸びるのか。アニメーションで見ると、この記事で書いた違いがそのまま見えます。

起動すると、ひらがなの清音46字の五十音表が出ます。カタカナは、表から同じ音のひらがなを選び、練習画面の上のボタンで切り替えます。シなら「し」、ツなら「つ」、ソなら「そ」、ンなら「ん」を開いてから、カタカナのボタンを押します。練習画面の下の < > のボタンは、ひらがなの五十音順に進むので、4字を続けて比べたいときは、左上の × で表に戻って次の字を選んでください。

収録しているのは、ひらがなとカタカナの清音・濁音・半濁音の142字です。拗音(きゃ など)や小さい「ッ」「ャ」は入っていません。画面にマス目の枠はなく、お手本の字の大きさを大・中・小の3段階で変えられます。十字の補助線を出すこともでき、点の位置が左か上かを確かめるときに役に立ちます。1,500円の買い切りで、広告やアプリ内課金はありません。iPhone では横向きで使います。

使い方はかきカタの始め方で、毎日の練習のアイデアはかきカタ活用のヒントでご紹介しています。

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