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かきカタを作った理由:正しい書き順から始める文字学習

HiroHiro · Game Designer @ StudyXStudyX Japanese Letters Tracerエッセイ
かきカタを作った理由:正しい書き順から始める文字学習

ひらがな・カタカナの学習で、最初に必ず出てくるのが「書き順」です。どの線から書くか、どこから書き始めるか、どちらへ動かすか。私たちがかきカタ(StudyX Japanese Letters Tracer)を作ったのは、この「正しい書き順」を、余計なものを一切はさまずに教えてくれる、静かでシンプルな道具がほしかったからです。今日はその開発の背景をお話しします。

書き順は「形式」ではありません

書き順というと、「決まりだから守るもの」と思われがちですが、実際にはきちんと理由があります。決められた順番と方向で書くと、文字のバランスが整い、読みやすい字になります。文字ごとの書き方に一貫性が生まれ、手の動きが安定します。そして、ここで身についた習慣は、その先のより複雑な文字の学習にもつながっていきます。

やっかいなのは、書き順があとから直しにくいことです。自己流の順番で覚えてしまうと、手書きは「知識」ではなく「手の癖」なので、簡単には修正できません。だからこそ、それぞれの文字との最初の出会いがとても大切だと私たちは考えました。入学前のはじめての文字練習で、正しい書き順に触れられるように。それが、書き順だけに集中したアプリを作った理由です。

なぜ「なぞり書き」と「アニメーション」なのか

番号と矢印の付いたお手本図でも書き順は説明できます。ただ、「説明できる」ことと「身につく」ことは別物です。私たちが選んだのは、アニメーションとなぞり書きの組み合わせでした。

アニメーションは、はじめて文字を書く人の2つの疑問、「どこから書き始めるの?」と「どっちへ動かすの?」に、一画ずつ描かれるお手本を見せることでそのまま答えてくれます。読み解く必要がありません。そして、なぞり書きがその知識を「手の動き」に変えます。指でも、スタイラスペンでも、Logitech Crayon でも、お手本と同じ道筋を自分の手でたどる。繰り返すたびに、正しい書き順が少しずつ手に馴染んでいきます。見て、なぞって、またなぞる。特別な方法ではありませんが、文字はずっとこうやって学ばれてきましたし、確かに身につきます。

書くアプリに「音」を入れた理由

ひらがな・カタカナは表音文字で、1文字が1つの音に対応しています。だから、かたちだけ教えて音に触れないのは、もったいないと感じました。かきカタでは、なぞっている文字をタップすると、正しい読みを音声で聞くことができます。「このかたちは、この音」という結び付きを、最初から作ってほしいという思いからです。お子さまにとっては練習が楽しくなり、大人の学習者にとっては、1回の練習の価値が静かに2倍になります。

全文字を収録した理由

収録範囲についても、早い段階で「すべて入れる」と決めました。ひらがな・カタカナの清音に加えて、濁音・半濁音・拗音まで全文字を収録しています。こうした文字は後回しにされやすく、あとでつまずきやすいところでもあるので、「おまけ扱い」にしたくなかったのです。

同時に、練習する人のレベルに寄り添えるようにもしました。練習マスは大・中・小の3サイズ、十字の補助線は ON/OFF 可能。はじめては大きなマスと補助線で安心して書き始め、上達に合わせて小さなマス、補助線なしへと進んでいけます。

広告を入れないと決めた理由

かきカタは、お子さまが手に持って使うアプリです。夕食前のリビングで、ひとりで練習することもあるでしょう。その時間に広告を出したくありませんでした。バナーも、動画も、うっかり押してしまうものも、何もなし。かきカタは完全に広告なしの買い切りで、練習が中断されることはありません。仕様としては小さな決断ですが、「安心してこどもに渡せるかどうか」を大きく変えると考えています。

小さな道具を、丁寧に

かきカタの仕事はひとつだけ。すべてのひらがな・カタカナの正しい書き順を、アニメーションとなぞり書きと音声で教えることです。文字学習のいちばん最初の一歩のために、小さな道具を丁寧に作りました。

実際の使い方はかきカタの始め方で、練習のコツは活用のヒントで、想定している使い手についてはかきカタはどんな人のためのアプリ?でご紹介しています。関連記事はかきカタタグからどうぞ。

この考え方に共感していただけたら、ぜひ一度お試しください。

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