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9路盤とは:囲碁を小さく始める

Hiroki ObaraHiroki Obara · DeveloperStudyX Mindsports使い方
9路盤とは:囲碁を小さく始める

囲碁のふつうの碁盤は、縦横19本の線でできた19路盤で、石を置ける交点は361あります。9路盤は縦横9本の線の盤で、交点は81です。13路盤なら169です。9路盤の広さは、19路盤の4分の1よりも少し小さいことになります。

ルールは盤の大きさが変わっても同じです。石の取り方、打てない場所、コウ、終わり方、地の数え方は、囲碁のルール超入門に書いたとおりです。この記事では、小さい盤で囲碁を始めることについて書きます。

入門には9路盤がよく使われる

日本棋院の入門のページでは、九路盤を入門・初級の方向けとして紹介しています。日本棋院が2016年に開いた初心者向けの講座の案内にも、前期はふつうの碁盤より小さい7路盤で学び、19路盤まで打てるようになることを目指す、と書かれていました。小さい盤から始めて、だんだん大きくしていく。これが囲碁を覚えるときの一つの道筋になっています。

9路盤で始める利点

ここからは私の考えです。9路盤の利点は三つあると思います。

一つめは、一局が短いことです。交点が81しかないので、打てる場所はすぐに埋まり、終局まで打ちきれます。19路盤の一局を最後まで打つのは、初心者にとってかなりの時間と集中が必要です。9路盤なら、一度に何局も打てます。

二つめは、盤の全体が見えることです。19路盤では、自分の石がどこにあって、どこが自分の地なのかを見渡すだけで一苦労です。9路盤なら、盤のどこで何が起きているかが一目で分かります。

三つめは、石の取り合いと生き死にがすぐに起こることです。盤が狭いので、序盤から石どうしがぶつかります。どの石が取られそうか、どうすれば取られないか、という囲碁のいちばん基本の考え方を、何度も繰り返し体験できます。

囲碁は、終わり方と勝ち負けの数え方が、慣れないうちは分かりにくいゲームだと思います。一局が短い9路盤なら、終局と数えることを何度も経験できるので、この壁を早く越えられると考えています。

9路盤のコミ

先に打つ黒が有利なので、互先(ハンデのない対局)では白にコミが足されます。日本棋院の19路盤の棋戦では6目半です。

9路盤のコミは、大会やルールによって違うことがあります。参考になる資料として、情報処理学会の研究報告「プロプロ9路盤囲碁の序盤の変化(その1)」(鎌田真人、2009年)があります。1968年から2009年1月までのプロ棋士どうしの9路盤の対局846局を調べたもので、コミが5目半から6目半に変わったころから、初手の打ち方が変わってきたと書かれています。コミの値が序盤の打ち方まで変えてしまうほど、9路盤では一目の重みが大きいということだと思います。

置き碁でハンデをつける

力の差があるときは、弱いほうの黒があらかじめ石を置いて始める「置き碁」にします。置き石は、星と呼ばれる点を基準に置きます。9路盤の星は、ふつう隅の4つが3の3の点で、真ん中が天元です。置き碁では、黒が先に石を置いた扱いになるので、白から打ち始め、コミはつけないのが一般的です。

9路盤で身につくこと、身につきにくいこと

9路盤で身につくのは、石の取り方、石の生き死に、地の囲い方と数え方、終盤の細かい陣地の取り合いだと思います。囲碁の土台になる部分です。

一方で、身につきにくいこともあります。19路盤の序盤には、広い盤のどこに先に打つかという「布石」や、隅での決まった打ち方である「定石」があります。9路盤は盤が狭いので、19路盤の布石や定石は、そのままの形では出てきません。盤全体のバランスを見て打つ、大局観と呼ばれる感覚も、9路盤だけでは育ちにくいと私は考えています。

13路盤、19路盤へ進む目安

いつ大きい盤に進むかに、決まった基準はないと思います。私の考える目安は、一人で終局まで打ち、自分で地を数えて勝ち負けを確かめられるようになったときです。そこまで来たら、13路盤で序盤の広さに慣れ、それから19路盤に進むのがよいと思います。9路盤をやめる必要はありません。大きい盤に進んでからも、短い時間で打てる9路盤は、石の生き死にの練習に使えます。

マイスポの囲碁は9路盤

StudyX Mindsports(マイスポ)は、囲碁を含む12種類の頭脳ゲームを収録したアプリです。囲碁は9路盤で打てます。互先のコミは6目半で、地の数え方は日本ルールと同じです。1台の端末で2人で打つときは、2子から9子までの置き碁を選べます。置き碁では白から打ち始め、コミはつきません。

囲碁の入門レッスンでは、タップで答えるクイズでルールを覚え、実戦の局面で練習します。日本語のレッスンにはふりがなが付いています。レッスンを終えたら、Lv.1 から Lv.50 までの CPU と打てます。勝てば1つ上がり、負ければ1つ下がるので、強さを選ばなくても、勝ち負けに合わせて相手が変わります。対局のあとには感想戦で手を振り返れ、CPU 戦は途中で閉じても続きから再開できます。

ゲームと入門レッスンは無料で、広告が表示されます。上級レッスンは各ゲームの最初の1つが無料で、買い切りのアンロックで残りが開き、広告も消えます。将棋やチェスとの違いは 将棋・囲碁・チェスの違い に、マイスポの使い方は マイスポの始め方 に書きました。

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