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大学入試と留学でのケンブリッジ英検の使われ方

Hiroki ObaraHiroki Obara · DeveloperAlphaGeorge使い方
大学入試と留学でのケンブリッジ英検の使われ方

2018年3月、ケンブリッジ英検の8つの試験が、大学入試センターの「大学入試英語成績提供システム」の参加要件をすべて満たしていると確認されました(公式サイトのお知らせ)。C2 Proficiency、C1 Advanced、B2 First、B1 Preliminary、A2 Key と、それぞれの for Schools 版です。ところが、この仕組みは2019年11月1日に導入の見送りが決まり、実施されませんでした(公式サイトのお知らせ)。

そのため今は、ケンブリッジ英検を入試に使えるかどうかは、大学ごと、入試の方式ごとに決まっています。この記事では、日本の大学と海外の大学での使われ方の例と、受験の時期を考えるときに確かめることを書きます。情報は2026年10月28日に、公式サイトと各大学の資料で確認したものです。入試の決まりは毎年のように変わるので、出願の前に必ず志望校の募集要項で確かめてください。

使える大学の一覧

日本ケンブリッジ英語検定機構は、ケンブリッジ英検を入試で使える大学の一覧を公開しています。公式サイトのお知らせによると、2024年9月に2025年度入試(一般選抜)の一覧が更新され、2024年8月30日時点の情報が載っています(お知らせ)。

一覧で大学の名前を見つけたら、次はその大学の募集要項を読むことになります。同じ大学でも、学部や入試の方式によって、使える試験や必要なスコアが違うからです。

日本の大学での使われ方の例

ここでは、公開されている資料から二つの大学の例を挙げます。特定の大学を勧めるためではなく、どんな点が大学ごとに違うかを見るためです。

上智大学の「2026年度入学試験における外国語外部検定試験の有効期間および注意事項」(2024年5月15日)では、一般選抜でのケンブリッジ英検について、次のように決めています。

  • 2023年度、2024年度、2025年度に受験したものが有効
  • 紙の試験もコンピューターの試験(リンガスキル)も、会場で受けたものだけが有効。自宅で受けるリンガスキルは使えない
  • Cambridge English スケール・スコアを使う
  • 4技能すべてが必要で、複数回の受験のスコアを組み合わせることはできない

同じ資料では、国際教養学部などの入試について、ケンブリッジ英検で C2 レベルを取っている場合は、TOEFL や IELTS の代わりにその結果を提出できる、とも書いています。

学習院大学は、2026年3月31日に「令和10(2028)年度以降の入学者選抜における外部の英語資格・検定試験「ケンブリッジ英語検定」の利用について」を出しています。ケンブリッジ英検は紙の試験だけを使えるようにし、リンガスキルは使えなくする、という内容です。

二つの例から分かるのは、「ケンブリッジ英検が使える」と書いてあっても、どの年に受けたものか、どの形式で受けたものか、という条件がつくことです。ここは、受ける前に確かめておく必要があります。

留学と海外の大学

海外の大学では、C1 Advanced や C2 Proficiency が英語力の証明として使われることがあります。公式サイトによると、ケンブリッジ英検は世界130か国、25,000以上の機関で認められています。どの機関が認めているかは、認定機関の検索で調べられます。

例として、ケンブリッジ大学の学部入試の入学要件を見ると、英語の最低基準は次のとおりでした。

試験 基準
IELTS Academic 通常は総合7.5以上、各技能はふつう7.0以上
C2 Proficiency 総合200以上、どの技能も185以上
C1 Advanced 総合193以上、どの技能も185以上。ほかの英語力の証明もあわせて必要

数字は Cambridge English Scale のスコアです。スコアの見方はCambridge English Scaleとはに書きました。

イギリスに留学するときは、ビザの英語要件も関係します。同じページによると、ビザの種類によっては、イギリス政府が認める「IELTS for UKVI (Academic)」のような試験(SELT)が求められます。ただ、学生ビザでは、ケンブリッジ大学のような高等教育機関が、ほかの英語の資格を受け入れられることになっています。どの試験で足りるかは、大学とビザの両方の案内で確かめてください。

成績の有効期間

公式のヘルプページでは、ケンブリッジ英検の結果と証明書は、期限なく有効だとしています。そのうえで、受け入れる大学や機関が、何年前までの結果を認めるかを自分で決められる、と書いています(How long are my results/certificate valid for?)。

上の上智大学の例のように、日本の大学でも受験した年度を区切ることがあります。ケンブリッジ大学のページも、ビザのための英語の試験は受験日から2年間有効だと書いています。早く受けすぎて期限が切れることもあるので、受ける年を決める前に、出願先の決まりを確かめておくのがよいと思います。

受験の時期と出願の時期

ここからは私の考えです。

ケンブリッジ英検は、申し込んでから結果が出るまでに時間がかかります。日本の試験センターの申込締切は試験日の1か月以上前で、結果は河合塾の案内で紙の試験が約2.5か月後、デジタル版が約1.5か月後です。詳しくは日本でケンブリッジ英検を受けるに書きました。

出願の締切に結果を間に合わせるには、締切の少なくとも3か月から4か月前には試験に申し込んでおく必要があります。目標のスコアに一度で届かないこともあるので、私は、出願の1年ほど前に一度受けておき、必要ならもう一度受けられる余裕を持っておくのがよいと考えています。そのときは、上で見たような有効期間の決まりに、1回目の受験が入っているかを確かめてください。

英検や IELTS と比べてどれを選ぶかは、志望校がどの試験を認めているかで、ほぼ決まると思います。そのうえでケンブリッジ英検を選ぶ理由があるとすれば、合否だけでなくスコアが出ることと、レベルごとに試験が分かれていて、自分の力に合った試験を選べることです。どのレベルを受けるかはケンブリッジ英検はどのレベルを受けるべきかに、英検との違いはケンブリッジ英検とはに書きました。

試験までの準備に

私が作っている iPhone・iPad 用の AlphaGeorge は、ケンブリッジ英検の準備のためのアプリです。コースは A1 から C2 の6レベル、合計66ユニットで、A2 Key から C2 Proficiency までの各試験に対応するレベルがあります。最初の約5分の診断テストで、どのレベルから始めるかが決まります。

各ユニットには「文法とリーディング」「語彙」「日常英会話」「ライティング」「スピーキング」のレッスンと、復習、理解度チェックがあります。各レベルの中間テストと総合テストでは、CEFR ごとの到達度がレポートで分かります。

アプリの問題はすべてこのアプリのために作ったもので、Cambridge University Press & Assessment の出版物ではありません。入試での扱いは、上に書いたとおり志望校の募集要項で確かめてください。

無料で始められ、広告とハートの制限があります。AlphaGeorge Premium(2026年10月時点の日本の App Store で月額1,200円、年額6,000円)に入ると、広告がなくなり、ハートが無制限になり、終えたレッスンをやり直せます。最初の一回の流れは「AlphaGeorge の始め方」に書きました。

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