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ひらがなを教える順番:あいうえお順でなく書きやすい字から

OBARA HirokiOBARA Hiroki · DeveloperStudyX Japanese Letters Tracer使い方
ひらがなを教える順番:あいうえお順でなく書きやすい字から

ひらがなの清音は46字です。教科書の書き順で数えると、1画の字が11字、2画が17字、3画が13字、4画が5字あります。

1画の字は、く・し・そ・つ・て・の・ひ・へ・る・ろ・ん。4画の字は、き・た・な・ふ・ほ です。同じひらがなでも、書く手間にはかなりの差があります。

家でひらがなを教え始めるとき、多くの方はまず五十音表の「あ」から始めようとすると思います。この記事では、書く練習に限っては、あいうえお順にこだわらなくてよいと私が考える理由と、代わりにどんな順番で進めるとよいかを書きます。一画ずつの書き順は、このサイトのひらがなの書き順のページで全46字を確かめられます。

あいうえお順は「読む」ための並び

五十音表は、音の並びです。母音が縦に、子音が横に並んでいて、音の仕組みを覚えるのにはとても便利です。読みを覚えたり、字を探したりするときには、この並びがいちばん役に立ちます。

ただ、書くことから見ると、最初の行がいちばん易しいわけではありません。あは3画で、横線と縦線が交わり、最後に大きく回る線があります。おも3画で、交わる線と曲がる線を組み合わせます。次のか行には、4画のきがあります。

最初に書く字が難しいと、こどもは「ひらがなは難しい」と感じやすいと思います。私は、読む順番と書く順番は分けて考えてよいと考えています。小学校の学習指導要領も、1・2年生で平仮名を読み書きすることを定めていますが、どの字から書くかという順番までは決めていません(小学校学習指導要領(平成29年告示))。

線の形で分けると、順番が見えてくる

書きやすさは、画数だけでなく、線の形で決まります。私は、46字をおおまかに次のようなまとまりで見ています。

1. 1本の線で書ける字

し・つ・く・へ・て・の・んなど。1画で、線が交わることもありません。まっすぐ下ろす、曲げる、折り返す、という基本の動きがそろっています。最初の字はこの中から選ぶのがよいと思います。

2. 離れた線を組み合わせる字

い・こ・り・う・になど。線は2本や3本になりますが、交わりません。ここで覚えるのは、線と線の間をどれだけあけるか、どちらを長くするか、という釣り合いです。

3. 線が交わる字

け・た・さ・き・ち・せ・もなど。横線と縦線が交わる位置で、字の形が決まります。書き順を間違えやすい字もこのまとまりに多いので、書き順も一緒に確かめておくと安心です。間違えやすい字はひらがなの書き順で間違えやすい字にまとめています。

4. 小さな輪(結び)がある字

な・ぬ・ね・は・ほ・ま・よ・る・すなど。線の途中で小さく回って結ぶ動きは、こどもにとって難しいところです。輪が大きくなりすぎたり、つぶれたりします。このまとまりは後半に回すほうが楽だと思います。

もちろん、これはきれいに分けられるものではありません。あのように、交わる線と大きく回る線の両方を持つ字もあります。大まかに、1から4へ進むほど手の動きが複雑になる、くらいに考えてもらえれば十分です。

似た形の字は、続けて教えない

ひらがなには、形の似た字がいくつもあります。さ と ち は左右が反対の形です。ね・れ・わ は左側が同じで、右側だけが違います。る と ろ は最後に輪があるかどうか、は と ほ は右側の横線の数が違います。

幼い子の字には、左右が反対になる「鏡文字」がよく見られます。似た字を同じ日に続けて練習すると、二つが頭の中で混ざりやすいと私は考えています。片方をしっかり書けるようになってから、もう片方を「ここが違うね」と比べながら教えるほうが、取り違えが少ないと思います。

名前の字は、順番を飛ばしてよい

ここまで書きやすさの順番を書いてきましたが、例外がひとつあります。こどもの名前の字です。

自分の名前は、こどもにとっていちばん書きたい字だと思います。名前に4のまとまりの字が入っていても、本人が書きたがるなら、順番を飛ばして先に練習してかまいません。うまく書けなくても、自分の名前が書けたという経験のほうが、その後の練習を支えてくれると思います。

1日にどれくらい進めるか

私の考えとしては、新しい字は1日に1字から3字ほどで十分です。その日の字を数回書いたら、前の日までに覚えた字を1回ずつ書いて終わる。数分で終わる量です。

清音がひととおり書けるようになったら、濁音と半濁音に進みます。が・ざ・ぱ などは、すでに書ける字に点や丸を足すだけなので、まとめて進めやすいところです。小さい「っ」「ゃ」や、きゃ・しゅ などの拗音は、清音の字の形が安定してから、文の中で使いながら覚えていくのがよいと思います。

かきカタで、自分の順番で練習する

かきカタは、ひらがなとカタカナの書き順を練習できる iPhone・iPad 向けのアプリです。字を選ぶと、お手本の線が書き順どおりに一画ずつ伸びていきます。指やペンで1画書いて離すと次の画のお手本が出て、最後まで書くとお手本は消え、自分の字だけが残ります。採点や正誤の判定はありません。

起動すると、ひらがなの清音46字が並ぶ五十音表が出ます。この記事の順番で進めるなら、表から練習したい字を直接タップします。練習画面の下にある < > のボタンは五十音順に前後の字へ進むので、自分で決めた順番で進めたいときは、左上の × で表に戻って次の字を選んでください。濁音・半濁音・カタカナは、練習画面の上のボタンで切り替えます。

収録しているのは、ひらがなとカタカナの清音・濁音・半濁音の142字です。拗音(きゃ など)や小さい「っ」「ゃ」は入っていません。画面にマス目の枠はなく、お手本の字の大きさを大・中・小の3段階で変えられます。十字の補助線を出すこともでき、スピーカーのボタンを押すと、その字の読みが流れます。1,500円の買い切りで、広告やアプリ内課金はありません。iPhone では横向きで使います。

使い方はかきカタの始め方で、毎日の練習のアイデアはかきカタ活用のヒントでご紹介しています。

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