← StudyX Devlog

小学3年生で習うローマ字:家でできる練習の進め方

OBARA HirokiOBARA Hiroki · DeveloperStudyX Japanese Letters Table使い方
小学3年生で習うローマ字:家でできる練習の進め方

ローマ字は、小学校3年生の国語で習います。小学校学習指導要領(平成29年告示)の国語、第3学年及び第4学年の内容に、次の一文があります。

第3学年においては,日常使われている簡単な単語について,ローマ字で表記されたものを読み,ローマ字で書くこと。

あわせて、「内容の取扱い」には、3年生のローマ字の指導では、コンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤となる操作の習得との関連が図られるようにすること、と書かれています(小学校学習指導要領(平成29年告示))。

つまり、3年生で求められているのは、身近な簡単な単語を、ローマ字で読めて、書けることです。長い文をローマ字で書くことまでは求められていません。そして、キーボードで文字を入力する力とつなげて考えられています。

この記事では、この内容をもとに、家でどう練習を進めればよいかを整理します。

ローマ字のしくみ

ローマ字は、ほとんどの字を「子音の字」と「母音の字」の組み合わせで書きます。母音は a、i、u、e、o の5つで、あ行はそのまま「a i u e o」です。か行は k を付けて「ka ki ku ke ko」、な行は n を付けて「na ni nu ne no」になります。

これは、五十音表の行と段にそのまま重なっています。行が子音、段が母音です。私は、ローマ字を習うことは、五十音表がどういう仕組みでできているかを、もう一度見直すよい機会でもあると思っています。

つまずきやすいところ

ローマ字でつまずきやすいのは、規則から外れる字と、仮名1字に対応しない音だと思います。

し・ち・つ・ふ。 つづり方によって書き方が違うところです。訓令式では「si ti tu hu」、ヘボン式では「shi chi tsu fu」と書きます。2025年12月の内閣告示で、ローマ字のつづり方はヘボン式を基本とするものに改められました。違いと経緯はローマ字のヘボン式と訓令式の違いにまとめています。お使いの教科書がどちらで書かれているかは、一度確かめておくとよいと思います。

拗音。 「きゃ」は kya、「しゃ」は sha のように、仮名2字を1つのまとまりで書きます。

小さい「っ」。 次の子音の字を重ねて書きます。「きって」は kitte です。

のばす音。 「おかあさん」のような長音は、母音の字の上に符号を付ける書き方などがあり、こどもにとっては分かりにくいところです。

「ん」のあとに母音が続くとき。 「きんえん」を kin’en のように、区切りの記号を入れて書きます。新しい告示でもこの書き方です。

大文字と小文字。 アルファベットには大文字と小文字があり、形の似た小文字(b と d、p と q など)は取り違えやすい字です。

最初から全部を覚える必要はないと思います。まずは清音を読めるようにして、拗音や「っ」はそのあとで十分です。

家での練習は、読むことから

学習指導要領の一文も「読み」が先に書かれています。私も、家での練習は読むことから始めるのがよいと考えています。読めない字を書くことはできないからです。

読む練習の材料は、身の回りにたくさんあります。駅名の看板、お店の名前、お菓子の袋、地図。こどもと出かけたときに、ローマ字の表示を見つけて一緒に読んでみるだけで、立派な練習になります。こうした表示はヘボン式で書かれていることが多いので、学校で習ったつづりと違う場合は、「書き方のルールが違うんだよ」と説明すれば十分だと思います。

読めるようになったら、書く練習に移ります。最初に書くのは、自分の名前がよいと思います。いちばん書く機会が多く、こども自身が興味を持ちやすいからです。そのあと、家族の名前、好きな食べ物、住んでいる町の名前と広げていきます。どれも「日常使われている簡単な単語」です。

学習指導要領が入力とのつながりを書いているので、パソコンやタブレットでのローマ字入力も、家でできる練習になります。自分の名前を打ってみる、知っている言葉を打って変換してみる。キーボードの入力では、「を」は wo、「ん」は nn と打つなど、書くときのつづりと少し違うところがあります。これも、違いを知っておけば混乱しにくいと思います。

英語の学習との関係

3年生からは、外国語活動も始まります。学習指導要領の外国語活動の目標には、文字の読み方が発音されるのを聞いて、どの文字であるかが分かるようにすることが入っています。大文字と小文字を活字体で書くことは、5・6年生の外国語の目標です。

ローマ字と英語は、同じアルファベットを使いますが、読み方の決まりは別のものです。ローマ字の「a」はいつも「ア」ですが、英語ではそうとは限りません。私は、こどもには「ローマ字は日本語をアルファベットで書く方法」と説明するのがよいと思っています。英語の単語と同じ字を使っていても、読み方は日本語の音だ、ということです。

一方で、アルファベットの形に慣れ、大文字と小文字があることを知るという点では、ローマ字の練習は英語の学習の下地にもなると思います。

あいうえおのアプリのローマ字モード

あいうえおのアプリには、五十音表をローマ字で表示するモードがあります。画面下のボタンで、ひらがな「あ」、カタカナ「ア」、ローマ字の大文字「A」、小文字「a」の4つを切り替えられます。濁音・半濁音・拗音の表もローマ字で見られ、表の字をタップすると、その音が流れます。

大文字と小文字を分けた理由を、あいうえおのアプリの開発者インタビューで私はこう話しました。

ローマ字には、ひらがなやカタカナとは違って大文字と小文字の区別があります。それを自然に知ってもらう機会になればいいなと思って分けました。

つづりはヘボン式で、し shi、ち chi、つ tsu、ふ fu です。「を」だけは wo と表示しています。インタビューでも話したとおり、キーボードで入力するときの書き方に合わせたものです。新しい告示では「を」は o なので、ここは知っておいていただければと思います。長音や小さい「っ」は表に入っていないので、そのローマ字は扱っていません。こうした部分は、保護者の方が一緒に補っていただければと思います。

家での練習なら、まず「あ」の表で字を確かめ、同じ場所を「a」に切り替えて見比べる使い方ができます。行と段の仕組みが、表の上でそのまま見えます。聞こえた音を表の字をタップして答える「ききとりあそび」も、ローマ字のモードのまま遊べます。

iPhone と iPad で使え、どちらも横向きの画面です。iPad では表の下に書く場所があり、表を見ながら指や Apple Pencil で自由に書けます。1,500円の買い切りで、広告やアプリ内課金はありません。アプリの画面の文字は日本語です。

最初の使い方はあいうえおのアプリの始め方で、毎日の取り入れ方はあいうえおのアプリ活用アイデアでご紹介しています。

Download on the App Store