かきカタはどんな人のためのアプリ?:入学準備からJLPT学習者まで

かきカタ(StudyX Japanese Letters Tracer)の仕事はひとつだけ。ひらがな・カタカナの正しい書き順を、アニメーションとなぞり書きと音声で教えることです。ここまで役割を絞ったアプリだと、「うちの子に合うのか」「自分にも使えるのか」と気になると思います。実は、かきカタはいくつかのまったく異なる人たちに、それぞれ違うかたちで役立ちます。この記事では、私たちが想定している使い手をご紹介します。
入学準備中のお子さま
いちばんの中心にいるのは、はじめて文字に触れるお子さま、特に小学校入学を翌年に控えた年長さんです。この時期に大切なのは、最初に身につく習慣が正しい習慣であること。書き順は手の癖として身につくものなので、この年齢で覚えたことは、良くも悪くもずっと残ります。
なぞり書きは、この年齢にとてもよく合っています。テストも点数もなく、お手本のアニメーションを見て、同じ道筋を指でたどるだけ。大きい練習マスと十字の補助線が小さな手をしっかり支えてくれますし、タップすると読み上げ音声が流れるので、多くのお子さまは言われなくても声に出して読み始めます。そして広告が一切ないので、iPad をお子さまに渡したあと、何が表示されるか心配する必要がありません。
書字を整えたい小学生
2番目のグループは、ひらがな・カタカナはもう読めるけれど、書き方が安定していないお子さまです。自己流の書き順になっていたり、文字のバランスが崩れやすかったり。そんな小学生にとって、かきカタは「確認と仕上げ」の道具になります。アニメーションで「知っているつもり」だった書き順を確かめ、中・小サイズのマスと補助線の ON/OFF を使って、ノートに近い大きさで字形を整えていく。スタイラスペンや Logitech Crayon を使えば、鉛筆での練習にもつながりやすくなります。
日本語を学ぶ大人の方
JLPT を目指す方をはじめ、大人になってから日本語を学ぶ場合、「かなは読めるのに、書けない」という状態になりがちです。読む力はフラッシュカードで身につきますが、書く力は手を動かさないと育ちません。
ここで書き順が思った以上に効いてきます。決められた順番で書くと、文字は「読める字」から「自然で整った字」になりますし、かなで身につけた習慣は、その先のより複雑な文字の学習にも引き継がれます。かきカタは、独学で飛ばされがちな濁音・半濁音・拗音まで全文字を収録。読み上げ音声つきなので、なぞり書きの時間がそのまま発音練習にもなります。ふだんの学習に「1日数文字」を添えるだけで十分です。詳しいアイデアは活用のヒントにまとめています。
見守る保護者の方
保護者の方にも、2つの関わり方があります。入学準備でお子さまと練習する場合、かきカタはなじみのある書き取り練習に、アニメーションと音声という助けを加えたものとして使えます。「教える」のではなく「一緒になぞる」だけでよいので、教え方に自信がなくても大丈夫です。
また、海外で暮らしながら日本語につながりのあるお子さまを育てているご家庭では、保護者の方ご自身がかなの書き順に自信がないこともあるでしょう。そんなときは、お手本を示す役目をアニメーションが引き受けてくれます。親子で並んで同じ文字をなぞるのは、それ自体がとてもよい時間になります。
かきカタが「やらないこと」
役割の範囲も、はっきりお伝えしておきます。かきカタは、日本語の総合教材でも、語彙学習アプリでも、レベルやごほうびのあるゲームでもありません。ひらがな・カタカナの書き順を、全文字、丁寧に教える。そこまでです。今いる学習の段階がちょうどそこなら、しっかり役に立ちます。それ以外の学習は、今お使いのものをそのまま続けてください。
まずは最初の1文字から
どのグループの方でも、最初の練習は同じです。文字を選んで、見て、なぞって、聞く。手順はかきカタの始め方で、開発の背景はかきカタを作った理由でご紹介しています。関連記事はかきカタタグからどうぞ。
ご自身やお子さまに重なる姿があったら、ぜひ一度お試しください。
