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マスカル算数を作った理由:手書きとビーズで育てる計算力

HiroHiro · Game Designer @ StudyXStudyX MathCalエッセイ
マスカル算数を作った理由:手書きとビーズで育てる計算力

StudyX のアプリづくりは、いつも同じ問いから始まります。「どんな練習が、人の考える力を本当に変えるのか」。マスカル算数(StudyX MathCal)の場合、その答えは3つの確信に行き着きました。手書きは学びを深めること。計算力は早いうちに育てる価値のある土台であること。そして、数はこどもが手で触れられるものであるべきだということです。

手書きは学びを深める

手書きは、StudyX のアプリに繰り返し登場するテーマです。私たちが手書きにこだわる理由は、はっきりしています。答えを「見分ける」ことは、答えを「つくり出す」ことよりずっと簡単だからです。選択式のクイズで正解をタップするとき、こどもは答えを見分けているだけかもしれません。でも「42」と自分の手で書くときは、答えを思い出し、頭の中に保ち、一桁ずつ自分で形にしなければなりません。この過程を受け身でこなすことはできません。

だからマスカル算数では、すべての答えを手書きにしました。1桁の計算から筆算・分数・小数・図形まで、全22種類のドリルはどれも同じです。問題を読み、画面に答えを書く。紙のドリルの良さをそのままに、iPad の手軽さを加え、丸つけの手間だけを取り除いた形を目指しました。

計算力は「芸」ではなく「土台」

速い計算を、ちょっとした特技のように扱いたくなるかもしれません。私たちの見方は違います。小学校・中学校の数学は積み重ねでできていて、そのほとんどすべての層の下に計算が流れています。新しい概念と格闘している最中に、基礎的な計算にまで力を使っていては、肝心の考えることに使える力が残りません。計算がすらすらできるようになってはじめて、頭は本当に考えるべきことに集中できます。

マスカル算数のドリルが、速く、何度でも繰り返せるようにつくられているのはそのためです。問題数は10問から300問まで自由に設定でき、くり上がり・くり下がりの練習や、補助ドットの表示といったサポートも用意しています。計算力は、一度の猛特訓ではなく、無理のない小さな反復の積み重ねから育つと考えているからです。

数を手で触れるものに:モンテッソーリのビーズ

とはいえ、理解のともなわない速さはもろいものです。手順を覚えただけのこどもは、見慣れない形の問題に出会った瞬間に止まってしまいます。モンテッソーリ教育はこの課題に、手で扱える教具で応えてきました。自分の手で持ち、まとめ、分けられる「量」そのものです。

マスカル算数は、その考え方を画面の上に持ち込みました。全59種類のインタラクティブレッスンでは、こどもがビーズを自分の手で動かしながら、計算のしくみそのものを確かめられます。テーマは四則演算から分数・小数・図形・測定まで。ドリルが速さを育て、レッスンがその下にある理解を育てる。こどもにはその両方が必要だと考えたから、アプリには両方を収録しました。

あんしん設計という前提

「こどものためにつくる」と決めると、多くの議論は始まる前に決着します。マスカル算数には広告がなく、データ追跡もなく、オフラインで完全に動作します。こどもがひとりで練習できること。保護者が iPad を渡すときに、そばで見張っていなくてもよいこと。これらは後から足した機能ではなく、初日から受け入れた制約です。

がんばりすぎない習慣のために

最後に、毎日の練習が本当に続けられるものであってほしいと考えました。マスカル算数では、学年に合わせた「今日のドリル」「今日のチャレンジ」「今日のレッスン」が毎日無料で用意され、終えたセッションはカレンダーのスタンプに残ります。1日数問の手書き、目に見える積み重ね、プレッシャーなし。モデルはこれだけです。

この考え方に共感していただけたら、マスカル算数の始め方で最初のセッションの様子を、マスカル算数はどんな人のためのアプリ?で想定しているご家庭像をご覧ください。関連記事はタグページにまとまっています。

画面の上のひと筆に、本物の学びを載せられる。そう信じてマスカル算数を作りました。App Store でダウンロードして、お子さまの手で確かめてみてください。

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