← StudyX Devlog

ケンブリッジ英検のスピーキングテスト:ペアで受ける試験の準備

Hiroki ObaraHiroki Obara · DeveloperAlphaGeorge使い方
ケンブリッジ英検のスピーキングテスト:ペアで受ける試験の準備

ケンブリッジ英検のスピーキングテストは、受験者2人と試験官2人で行うのが標準の形です。A2 Key(KET)の教師用ハンドブックによると、試験官の一人は「インターロキュター」と呼ばれ、受験者に指示を出し、質問をします。もう一人は「アセッサー」で、会話には加わらず、採点だけをします。

英検の二次試験は、面接委員と受験者が一対一で話す形です。ケンブリッジ英検では、知らない受験者と組んで、二人で話し合うパートがあります。ここに不安を感じる方は多いと思います。この記事では、公式のハンドブックと試験の形式のページをもとに、ペアの試験の流れと、相手とのやりとりで気をつけることを整理します。

レベルごとの時間とパート

試験 ペアのとき 3人のとき パート数
A2 Key(KET) 8〜10分 13〜15分 2
B1 Preliminary(PET) 10〜12分 15〜17分 4
B2 First(FCE) 14分 20分 4
C1 Advanced(CAE) 15分 23分 4

出典は、KET と PET と CAE の教師用ハンドブック、FCE は試験の形式のページです。受験者の数が奇数のときは、3人で受けることがあります。そのときも形式は変わらず、時間だけが長くなります。

試験の流れ

どのレベルも、大きく分けると三つの話し方があります。試験官と話す、一人で話す、相手の受験者と話す、の三つです。

**試験官との短いやりとり。**最初のパートは、試験官が一人ずつに質問します。名前、住んでいるところ、学校や仕事、好きなことなどです。KET のハンドブックは、このパートでは受験者どうしは話さない、と書いています。

**一人で話すパート(PET 以上)。**PET では、写真を1枚渡され、写っているものを約1分で説明します。FCE では写真を2枚渡され、1分で比べながら話し、そのあと相手の写真について30秒ほど答えます。CAE では3枚のうち2枚を選んで1分話します。

**相手の受験者と話し合うパート。**KET では、5枚の絵を見て、好きか嫌いか、その理由を二人で話します。PET では、場面の説明と絵を見ながら、提案し合い、選択肢を比べて、意見をまとめていきます。FCE と CAE では、質問と書かれた手がかりをもとに2分話し合い、そのあと1分で二人の結論を決めます。このパートでは、試験官は指示を出すだけで、話し合いには加わりません。

**話し合いの続き。**PET 以上では最後に、話し合いと同じ話題について、試験官が質問を重ねます。二人のどちらかに聞くこともあれば、二人に向けて聞くこともあります。

レベルごとの試験全体の形式は、KET の対策、PET の対策、FCE の対策、CAE の対策に書きました。

相手の受験者のこと

ペアの試験でいちばん気になるのは、相手のレベルや話し方が自分の点数に響くのではないか、ということだと思います。PET のハンドブックは、受験者は試験を通して自分自身の出来で評価され、相手との比較では評価されない、と書いています。相手がよく話す人でも、あまり話さない人でも、見られているのは自分の英語です。

話し合いのパートについて、ハンドブックは次のような点を挙げています。

  • 評価されるのは、ふさわしい言葉とやりとりの仕方で、意見の中身ではない。
  • 相手の考えに反応し、意見を言ったり質問したりして、話を先へ進める。
  • 結論を急がず、すべての絵や手がかりについて話す。
  • 時間が来て結論の前に止められても、気にしなくてよい。結論まで行ったかどうかは評価されない。
  • 指示や相手の発言が分からないときは、繰り返してもらってよい。ふつうは減点にならない。

私は、このなかでいちばん大事なのは、相手の発言を受けてから自分の意見を言うことだと考えています。一人で長く話して相手に順番を渡さないのも、相手の話にうなずくだけで何も言わないのも、やりとりにはなりません。「I agree, because…」「That’s a good point, but…」「What do you think?」のような短い言葉で、相手の話と自分の話をつなぐ練習をしておくと、本番で使いやすいと思います。

採点の観点

KET では、アセッサーが「文法と語彙」「発音」「やりとり」の三つの観点で採点します。PET 以上では、これに「話のまとまり」(Discourse Management)が加わります。インターロキュターは、全体の出来についての点をつけます。点数は試験の全部のパートを通して決まるので、一つのパートで詰まっても、そこで終わりではありません。

緊張しやすい人へ

KET のハンドブックは、試験の始めに緊張するのはふつうのことで、最初のパートは日常のやさしい言葉を使い、受験者が落ち着けるように作られている、と書いています。最初の質問に答えているうちに、声が出るようになれば十分です。

ハンドブックは、決まった答えを丸暗記しないように、とも書いています。暗記した答えは不自然に聞こえ、実際に聞かれた質問への答えになっていないことが多いからです。私は、自分のこと(住んでいるところ、学校や仕事、休日の過ごし方)について、言いたいことを英語の単語でいくつか用意しておき、文はその場で作るのがよいと考えています。用意するのは材料で、台本ではありません。

家でできる練習

**1分で写真を説明する。**PET のハンドブックは、写真について1分話す練習をして、録音して聞き直すことを勧めています。スマートフォンのタイマーと録音で、すぐにできる練習です。1分が思ったより長いことに気づくと思います。

**二人で話し合う練習。**家族や友だちと、PET や FCE の話し合いのパートと同じ形で、いくつかの選択肢から一つを選ぶ話をします。相手が英語を話さない場合は、相手の役も自分でやってみるだけでも、相手に質問を返す練習になります。

**公式の見本を見る。**ケンブリッジ英検の公式サイトには、サンプル問題と、実際の受験者の様子を撮った動画があります。ハンドブックも、見本の動画を見て、模擬試験で形式に慣れておくことを勧めています。

AlphaGeorge でできること

私が作っている iPhone・iPad 用の AlphaGeorge は、ケンブリッジ英検の準備のためのアプリです。A1 から C2 の6レベル、66ユニットの各ユニットに、「スピーキング」のレッスンがあります。会話の音声を聞く、会話文の空所を埋める、語を並べ替える、英文を声に出して言う、という問題でできていて、声に出す問題は音声認識で確かめます。毎日の「ウォーミングアップ」には、聞いた英文をそのまま繰り返すシャドーイングがあり、言えた語数が表示されます。

アプリでできるのは、試験で使う言い回しを覚え、口に出す練習までです。相手の受験者とのやりとりや、自分で考えて話した内容の採点はできません。話し合いのパートの練習は、上に書いたように人と一緒にしてください。音声認識を使う問題では、マイクと音声認識の許可が必要です。

無料で始められ、広告とハートの制限があります。AlphaGeorge Premium(2026年10月時点の日本の App Store で月額1,200円、年額6,000円)に入ると、広告がなくなり、ハートが無制限になり、終えたレッスンをやり直せます。どのレベルを受けるかはケンブリッジ英検はどのレベルを受けるべきかに、最初の一回の流れは「AlphaGeorge の始め方」に書きました。

App Store でダウンロード