Niho で日本語の本を読むための、毎日のヒント

Nihoがすることはひとつです。辞書のためにアプリを離れることなく、日本語の本を一冊読めるようにすること。それが習慣になるかどうかは、アプリそのものより、ふだんの一日のすき間でどう使うかで決まります。ここに書くのは、インストールしたばかりの友人に私が伝えるようなことです。合うものだけ取り入れて、あとは読み流してください。
長い本より先に、短い本を読み切る
「はじめの一冊」の棚には理由があります。短く平易な名作30編を、おおよその難易度順に並べてあります。小説を開く前に、この棚から3冊読んでみてください。
読み切ることは、それ自体がひとつの技術で、短い本で身につきます。一冊読み終えるたびに、次の一冊ができそうに思えてきます。第3章で止まった長編は、その逆の働きをします。読書の習慣が途切れる、とてもよくある形です。
難しい章は、チャット表示で
チャット表示では、章が一文ずつ届き、せりふは右側に出て、新しい行は一文字ずつ打たれるように現れます。ページ表示で漢字が壁のように見えたら、チャットに切り替えてください。読書位置は引き継がれるので、同じ文から続きます。
一文ずつ読むのは、1ページを前にするのとはまったく違う体験です。読んで、必要な語を引いて、それから次の一文を呼ぶ。難しい章はチャットで、やさしい章はページで読む人もいると思いますが、切り替えはそのためにあります。
選択の範囲に、神経を使いすぎない
日本語に分かち書きがないことは、Niho も知っています。語が始まるあたりをざっと長押しすれば、「辞書で引く」が選択の先頭からの文字列を順に試し、辞書にある最も長い語を最初に、短い語をその後ろに出します。
ですから、注意は本のほうに使ってください。つまみを1文字ずつ動かすことに使う必要はありません。最初の答えが意図した語でなければ、短い候補がすぐそこにあります。
活用の説明の一行を読む
活用した動詞や形容詞を引くと、辞書形にどうたどり着いたかが表示されます。「食べました → 食べる」と、手順の名前つきで。つい読み飛ばしてしまう一行ですが、できれば読んでください。
数週間これを読んでいると、押す前に頭の中で同じ分解をするようになります。本物の文から身につけた文法は、表で覚えた文法より長持ちすると私は思っています。
確かめるだけの語は、保存しない
初期設定では、引いた語はすべて単語帳に保存されます。たいていはそれで正しいのですが、知っている語の読みを確かめたいだけのときもあります。すると、その語がクイズの山に加わってしまいます。
設定の「引いた単語をすべて保存」はオフにできます。よく知っている本を読み返すときはオフにして、新しい本ではオンに戻す、という使い方もあります。辞書のシートから一語ずつ手で保存することも、単語帳から語を削除することも、いつでもできます。
「読み」のクイズを使う
4種類のクイズのうち、つい飛ばしたくなるけれど、私が残してほしいのが「読み」です。漢字語を見て、読みを仮名で入力します。ヒントには最初の1、2文字が出て、読み全体でも、足りない部分だけでも正解になります。
意味の問題は、その語を理解しているかを教えてくれます。読みの問題は、声に出せるか、耳で聞いて分かるかを教えてくれます。ふりがなを要らなくするための、私の知るいちばんの近道です。
1日の目標は小さく
1日の目標の初期値は20問で、数分で終わります。設定で変えられますが、早いうちに上げるのはおすすめしません。
毎日届く小さな目標は、週に2回しか届かない大きな目標より多くを残します。ライトナー方式は定期的に戻ってくることを前提にしていて、間違えた語が早く戻ってくるのは、あなたも戻ってきたときだけです。
読み上げは、少しゆっくりめに
語や文章を選んで「読み上げ」を押すと、端末の日本語音声が読んでくれます。読み上げ速度は設定で変えられます。はじめは標準より遅めにしてみてください。
読んだばかりの文を、ついていける速さで聞くと、文字と音がつながります。人名や地名にも便利です。読みが予想どおりでないことが多いからです。
旅行の前に、何冊かダウンロードしておく
本が端末に入れば、すべてオフラインで動きます。ただ、ダウンロードそのものには通信が必要です。長いフライトや山あいへの旅の前には、いま読んでいる一冊だけでなく、2、3冊入れておいてください。上空で本を読み終えて、次がない。これほど手持ちぶさたなことはありません。
ふりがなは、少しずつ外す
ふりがなは底本が振ったところに出て、「Aa」の表示設定から消せます。急ぐ必要はありません。ふりがなを頼りに読むのではなく、ふりがなを素通りして読んでいると気づいたときが、試してみるのにいい頃合いです。うまくいかない章があれば、また戻せばいいだけです。勇気に点数はつきません。
次に読むなら
まだ準備中の方は、始め方ガイドからどうぞ。ほかの読み方との違いはNiho と他の読み方の比較に、想定している読み手はどんな人のためのアプリ?に書きました。関連記事はNiho タグにまとめてあります。
今週はどれかひとつ試してみてください。難しい章をチャット表示で読むところから始めるのが、いいと思います。
